2022年11月10日からドル/円の急落があり、現在もゆっくりと下落しています。
中には大きく損をしてしまったり、大きく儲けた人もいるでしょう。
そこで今回は「FXでチャートが急落した時の対処法」と、反対に「急騰した時の対処法」。
そして「暴落対策」についても解説していきます。
最後まで読んで理解してもらえれば、チャートの急落・急騰に怯えず、自分の資産を守れるようになります。
FXでチャートが急落した時の対処法
今回の急落はなかなか大きいものですが、FXでチャートが急落することは決して珍しいことではありません。
では急落してしまった時は、どのように対処すれば良いのでしょうか?
大きく分けて以下の3点があります。
1.ポジションを決済して損を抑える
2.ポジションはそのままで新たにポジションを持つ
3.落ち着くまで様子を見る
詳しく解説していきます。
ポジションを決済して損を抑える
1つ目の対処法は「ポジションを決済して損を抑える」です。
FXで1番の被害は、強制ロスカットで相場に居られなくなることです。
それを防ぐには多少損をしても決済して、相場に居続けることが重要になります。
現在のポジションを持ち続けると、さらに急落して損が大きくなることも考えられます。
急落・急騰するということは、相場の勢いがその方向に強いということなので、しばらく続く可能性があるからです。
ポジションを決済して損を抑え、次のチャンスを待つという立ち回りもFXでは重要になってきます。
新たにポジションを持つ
現在のポジションは持ったままで、新たにポジションを持つことで損を抑えられる可能性もあります。
現在急落しているのであれば、その方向に新たにポジションを持つことで、儲けが出る可能性があるからです。
ただチャートが反転した場合は、新たなポジションがマイナスになってしまうこともあります。
この方法を使う場合は、チャートが買い・売りのどちらに動くのか?をしっかり考える必要があります。
うまくいけば損を抑えて儲けを出せますが、失敗すればさらに損が増える「諸刃の剣」的な方法です。
新たにポジションを持つ場合は、エントリー根拠を普段より強く持てる時だけにしましょう。
落ち着くまで様子を見る
3つ目の対処法は、チャートが落ち着くまで様子を見ることです。
これは現在のポジションを、決済した場合に有効です。
1度決済してしまって、落ち着いた頃にまたポジションを持つことで、大きな損を回避することができます。
FXでは資産を守って、コツコツ増やしていくのが王道です。
自分のキャパシティの範囲外のところでトレードしてしまうと、思わぬ大損をする可能性が非常に高いです。
資産を守るためには、自分の手が届く範囲内でのトレードをした方が、長い期間資産を守れるでしょう。
チャートが落ち着くまで様子を見ることで、自分の資産を守って相場に居続けることができます。
迷った時は、様子を見ることも1つの方法です。
チャートが急騰した時の対処法
買いポジションでエントリーした人にとっては急騰は大歓迎ですが、逆に売りポジションでエントリーした人にとっては地獄です。
買いポジションの場合は、そのまま持ち続けて利確ポイントまできたら利確するだけなので、何も問題はありません。
問題は売りエントリーをしている場合です。
自分の資産が大きく目減りしていくので、資産的にも精神的にも負担が大きいでしょう。
そんな時は潔く決済してしまいましょう。
先ほども記述しましたが、FXでは「相場に居続けること・自分の資産を守ること」が1番重要です。
エントリーと逆方向に相場が動くということは、今回は流れを読み誤ったということです。
相場に居続ける・自分の資産を守るためにも、さらに損が大きくなる前に潔く決済してしまいましょう。
そして次のチャンスの際に、しっかりエントリーできるように準備してください。
チャートの暴落への対策方法
「急落」は回復の兆しがある場合に使いますが、「暴落」は回復まで時間を要する場合に使う言葉です。
では暴落の前に、事前に何か対策はできないのでしょうか?
「これで暴落対策は完璧!!」と言うような、100%信頼できる対策は正直ありません。
ただ、自分でいくつか対策を講じることはできます。
暴落の対策としては、以下の3つのことに注意してください。
1.経済ニュースにアンテナを張る
→ファンダメンタルの情報を普段から収集しておく。
2.事前に損切り設定をしておく
→暴落での損を抑えられ、次のトレードに繋げられる。
3.あきらめる覚悟
→暴落を100%予知することは、どんなFXのプロでもできない。
仮に暴落の被害にあっても、あきらめて次のトレードに集中する。
暴落は、どこかで必ず起こるものです。
普段から暴落になる場合をイメージしておいて、事前に対策をしておき資産的にも精神的にも踏ん張れるようにしましょう。
【結論】対策することでトレードの質が変わる
最後に結論と個人的な考察です。
チャートが急落した場合、私なら何もしません。
理由としては事前に損切り設定をしているので、損は抑えられることと急落は仕方がないからです。
相場の急落・急騰は個人でどうにかなるものではないので、できる対策と言えばいかに被害を小さくするか?です。
損切り設定で被害を小さくして「仕方がない」と割り切ることで、次のトレードに悪影響がないようにします。
また過去のチャートを確認しておくことで、事前にどうなりそうかを予想を立てて被害を抑えることもできます。
あくまで結果論ですが、今回のドル円の急落は予想はできました。
1990年以降、ドル円は150円まで行っていないからです。
その近辺の価格になったら落ちてくるだろう、と。
もちろん過去のデータなので、このまま150円を超えて上昇していく可能性もありました。
特に今の日本の状況であれば、円安が進む可能性も高かったでしょう。
しかし150円まで行っていないという事実を知っているのと、全くもって何も知らないのとではトレードの質が変わってきます。
その場その場で慌てて対処すると、誤った判断をしてしまうこともあります。
事前にある程度の情報を収集して、実際に急落が来ても落ち着いて対処できるようにしておきましょう。