・FXでよく見られている時間足は?
・時間足によって難易度は違うの?
・おすすめの組み合わせはある?
FXを続けていると色々な時間足でトレードするので、こんな疑問が浮かんできます。
そこでこの記事では、
・よく見られている時間足
・時間足ごとの難易度
・おすすめの組み合わせ
を解説していきます。
最後まで読めば時間足について理解が深まり、自分のトレードスタイルに合った時間足の組み合わせが見つかります。
中には相性が良い時間足や、相性が悪い時間足の組み合わせもありますよ。
何分足がよく見られているのか?
結論として、FXでよく見られている時間足は、トレードスタイルによって変わります。
なぜなら、自分のトレードスタイルに合わない時間足を見るより、スタイルに合った時間足を見た方が良いからです。
例えば以下のようなトレードスタイルによって、見る時間足は変わります。
・スキャルピング:1~10分足
・デイトレード:1時間足~日足
・スウィングトレード:日足~月足
順番に詳しく解説します。
スキャルピング:1分~10分足を見る
スキャルピングで、よく見られている時間足は1分足~10分足です。
理由はスキャルピング自体が、短期的にトレードを繰り返すスタイルだから。
例えばスキャルピングをする人が、週足を追っているとします。
週足の中ではチャートは、1週間ごとの波形で上下を繰り返しています。
スキャルピングは短期的にトレードを繰り返すので、1週間ごとの時間足を見てもあまり意味がありません。
スキャルピングをやるなら短い時間足で見た方が、リアルタイムで追うことができます。
1分足~10分足を軸にして見ていくと、トレードがしやすくなりますね。
デイトレード:1時間足~日足を見る
デイトレードをする人が、よく見ている時間足は1時間足~日足です。
デイトレードはその名の通り、デイ(日)でトレードするスタイルです。
そのため1日~数日にかけてトレードをしたり、数時間でポジションを決済する場合もあるので、1時間足~日足がよく見られます。
時間を分けるなら以下のようなイメージです。
・数時間のトレード:1時間足
・1日未満のトレード:4時間足
・1日以上のトレード:日足
エントリーから決済までの時間によって、見る時間足は変わります。
デイトレードはトレードする時間軸が多いので、必然的に1時間足~日足の中で、自分のスタイルに合った時間足を選ぶことになります。
スウィングトレード:日足~月足を見る
スウィングトレードであれば、日足~月足がよく見られます。
スウィングトレードは数週間~数か月でトレードするので、短い時間足では意味が無いからです。
イメージとしては欲しいものがあって、数か月後に楽天やAmazonで大きなセールがあるのに、今わざわざ買わないですよね?
それと同じでスウィングトレードをやっている人は、わざわざ今の時間足に注力しません。
スウィングトレードは、長い時間軸で見ないと意味がないので、日足~月足がよく見られます。
FX初心者の時間足別の難易度
時間足別の難易度は、初心者なのか・中級者・上級者なのか?で、だいぶ変わってきます。
難易度も時間足別の動きの特徴や、ダマしの多い少ないなど色々あるのでテーマを絞ります。
今回は「初心者の場合の時間足別トレードのしやすさ」に絞った解説です。
時間足別の難易度は以下の通りです。
・1分足~15分足の難易度は低め
・30分足~日足の難易度は高い
・日足~月足の難易度は性格による
詳しく解説していきます。
1分足~15分足の難易度は低め
初心者であれば、1分足~15分足の難易度は低めです。
理由は「リアルタイムでチャートを見れる」から。
リアルタイムでチャートを見ると、今現在の通貨ペアの状況を1分単位で見ることができます。
そのため利確や損切りのタイミングも、1分単位で決めることができます。
もちろんトレードの質や、今後のトレードスキル向上を考えると、事前に利確・損切りラインを決めておく方が良いです。
ですが初心者の人は、頻繁にチャートを確認してしまうことが多く、放置するのが難しいです。
・とにかく損をしたくない!
・少しで良いから利益が欲しい!
こういう初心者の人には、1分単位でリアルタイムチャートを見ると、トレードもしやすく難易度も低くなるでしょう。
もう1つの理由は、FX初心者は損益の動きに慣れていないからです。
初心者の人はエントリーしてから損益を気にしすぎて、頻繁にチャートを確認してしまいがち。
そのため損益の動きが大きく、精神的にも負担のかかる数時間単位のトレードは、ハードルが高くなってしまいます。
結果として決済ポイントをズラしてしまったり、損が怖くて必要以上にポジションを持ってしまい、トレード結果も悪い結果になってしまいます。
・リアルタイムでチャートを見られる。
・損益の動きに慣れていない。
以上の理由から1分足~15分足であれば、初心者の人でも精神的な負担が少なく、比較的トレードの難易度は低めと言えるでしょう。
30分足~日足の難易度は高い
30分足~日足は、初心者の人には難易度が高いです。
理由は初心者の人は、ストレスに耐えられないからです。
30分足~日足のトレードでは動く金額も大きくなり、チャートが上下する回数も多くなるので精神的な負担も大きくなります。
例えば2023年1月1日~1月31の期間、以下の条件でトレードした場合。
・ドル/円で10万通貨
・5ロットでエントリー
・ニューヨークタイムでトレード
・スプレッドは考慮しない
時間足 平均pips 金額
5分足 8.4pips 4,200円
10分足 12.1pips 6,500円
1時間足 31.1pips 15,500円
日足 174.5pips 87,250円
どうでしょうか?
10,000円以下であれば、まだ許容範囲かもしれませんが、10,000円を超えるとハラハラしませんか?
しかも含み益になっていれば良いですが、含み損の場合は気が気じゃないはずです。
30分足~日足は動く金額も大きく、チャートも上下を繰り返します。
精神的・スキル的にも、初心者の人には難易度が高いです。
日足~月足の難易度は性格による
日足~月足だとスウィングトレードになり、時間足の難易度というよりは、性格によって難易度が変わります。
なぜなら必然的に長期でポジションを持つので、性格的に繊細であればそもそも手をつけず、図太ければストレスにも耐えられるからです。
誤解の無いように言いますが、どちらの性格が優れているのか?の話ではありません。
それぞれ性格は違いますし、性格はトレードスタイルにも大きく影響します。
図太い性格の人は精神的な負担に耐えられるので、見る時間足も長くなりがちでその分、利益・損失も大きくなります。
逆に繊細な性格の人は精神的な負担に耐えられず、自分で決めた損益ラインより前に決済をして、損益が小さくなりがちです。
どちらの性格が日足~月足に向いているのかは一目瞭然で、図太い性格の方が向いています。
実は日足~月足はトレードスキルの難易度で言えば、そこまで難しくありません。
時間足が長い分、チャートが安定していて今後の予想が立てやすいからです。
日足~月足の場合はトレードスキルよりも、精神的な負担に耐えられる性格なのか?で大きく難易度が変わります。
おすすめの時間足の組み合わせランキング
ここからは、おすすめの時間足の組み合わせを紹介します。
冒頭でお話したとおり、時間足にも相性が良い時間足と、相性が悪い時間足の組み合わせがあります。
相性が良い、おすすめの時間足の組み合わせを、トレードスタイルごとに解説します。
・スキャルピング:1時間足と5分足
・デイトレード:日足と4時間足
・スウィングトレード:週足と日足
それぞれ解説していきます。
スキャルピング:1時間足と5分足
スキャルピングでは、1時間足と5分足の組み合わせがおすすめです。
理由は1時間足の動きに1番マッチするのが、5分足だから。
そして損益のバランスが良いからです。
具体的には1時間足で相場の流れを確認し、5分足で細かい流れを見ていきます。
FXは「長い時間足に短い時間足が引っ張られる」という特徴があります。
1時間足の引っ張りに、最も影響を受けるのが5分足です。
仮に1時間足が上昇しているとすると、5分足も上昇する可能性が高いです。
この時、1本の1時間足の中には12本の5分足があり波形を描いていますが、下落よりも上昇する確率の方が断然高くなります。
損益のバランスも良く先ほどの表と同じ条件なら、5分足は平均8.4pipsの動きがありました。
含み益なら4,200円、含み損なら-4,200円です。
このくらいであれば、含み益・含み損のバランスも良いと思います。
以上の理由からスキャルピングでは、1時間足と5分足の組み合わせがおすすめです。
デイトレード:日足と4時間足
デイトレードでは、日足と4時間足がおすすめの組み合わせです。
理由はスキャルピングと同じで、日足の動きに1番マッチするのが4時間足だからです。
スキャルピングでは短期的にトレードするので、12本の5分足が最もマッチします。
ですがデイトレードは、数時間~1日単位でトレードします。
時間足が長い分、5分足よりも精度が高いので6本の4時間足でも十分です。
精度が高いということは、それだけ長い時間足に忠実に引っ張られるということになります。
加えて確認する時間足も6本なので、予測・分析する負担が少なくバランスが良いです。
デイトレードをするのであれば、精度が高く負担も少ない日足と4時間足の組み合わせが、最もおすすめの組み合わせになります。
スウィングトレード:週足と日足
スウィングトレードでは、週足と日足がおすすめの組み合わせです。
理由はスキャル・デイトレードと同じく、流れを追うのに最も適しているから。
週足で流れを確認して、日足でエントリーポイントを決めます。
週足の中の日足は7本になります。
仮にこれが月足になると、日足は約30本。
月足と週足だと4本です。
バランスを考えると、週足と日足が最もバランスが良いです。
スウィングトレードは、長期的なトレードで損益も1番大きくなります。
大きなミスや損をしないためにも、バランスが取れた週足と日足が1番おすすめの組み合わせです。
【結論】デイトレの日足・4時間足の組み合わせがおすすめ
私が自分でトレードするならメイントレードは、デイトレードの日足と4時間足の組み合わせでトレードします。
理由は損益バランス・トレード回数のバランスが良いからです。
スキャルピングでは損益バランスは良いものの、トレード回数が多すぎます。
トレード回数が多いということは、回数が増えれば増えるほど負ける可能性も上がって行ってしまいます。
スウィングトレードだと、私の性格的に損益が大きすぎて精神的に良くありません。
またトレード回数が少ないので、メイントレードにするには不安が残ります。
スポット的にスキャルピング、スウィングトレードをするなら全然アリですが、メイントレードに据えるならデイトレードです。
その中でも1番バランスが良い、日足と4時間足の組み合わせでトレードします。
今回の記事が参考になったら、ぜひ日足と4時間足のデイトレードにも挑戦してみて下さい。