FXのフラッシュクラッシュに前兆はある?頻度やアルゴリズムについても解説!

最近、FX界隈では先のドル円の急落とともに、フラッシュクラッシュが注目されています。

FXにおいてチャートの急落は、避けるのは難しいです。

大きな損を経験した人も、大きく儲けを経験した人もいるでしょう。

 

そこで今回は、

・フラッシュクラッシュに前兆はあるのか?

・フラッシュクラッシュが起こる頻度

・アルゴリズムや仕組み

について解説していきます。

最後まで読んでもらえれば、フラッシュクラッシュについて理解が深まります。

フラッシュクラッシュに前兆はない

多くの人が疑問に思うのが、

「フラッシュクラッシュに前兆はあるのか?」

ということだと思います。

結論から言うと、前兆はありません。

フラッシュクラッシュは突発的に生じる事象です。

 

前兆が無い理由は以下の3点。

①突発的に起こるもの

②もし前兆があれば必ず儲けられる

③専門のトレーダーが居ない

順番に解説していきます。

 

予想できず突発的に起こる

フラッシュクラッシュは、突発的に前兆なく起こります。

今回の2022年11月のドル円相場でもそうですが、段々と切り上げたチャートが一気に急落しました。

その際も前兆は無く、突発的にフラッシュクラッシュが起きています。

 

過去チャートから、150円がレジスタンスラインであることは予想がつきますが、フラッシュクラッシュについては予想できなかったはずです。

「FXにおいて、フラッシュクラッシュとは突発的に起こるもの」

このように理解し、前兆を探すため無駄な時間を使うのはやめましょう。

 

前兆があれば必ず儲けられるはず

フラッシュクラッシュに前兆があれば、長年相場に居続けているプロトレーダーや投資機関は、それを予期して必ず勝てていますよね?

ですが、現実はそうなってはいません。

フラッシュクラッシュにより、大損しているプロや投資家もたくさんいます。

 

理由は単純でフラッシュクラッシュが、いつ・どの通貨で・どのくらいの値幅で起こるのか、誰も分からないからです。

プロトレーダーや専門の投資機関でもわからないものを、いち個人のトレーダーが的確に見抜くのはほぼ不可能。

長年の知識や経験、膨大なデータをもってしても、フラッシュクラッシュがいつ起こるのか?は分からないものなのです。

 

専門のトレーダーがいない

もしフラッシュクラッシュに前兆が有る場合、フラッシュクラッシュ専門のトレーダーがいるはずです。

フラッシュクラッシュに合わせて、高ロットでエントリーすれば大きく儲けられます。

ですが、そんな専門トレーダーはいません。

 

なぜか?

それは、フラッシュクラッシュを読めないからです。

トレンド専門・レンジ専門のトレーダーはいますが、フラッシュクラッシュ専門のトレーダーはいません。

この事実からも、フラッシュクラッシュに前兆が無いことが読み取れます。

 

フラッシュクラッシュが起こる頻度

フラッシュクラッシュは平均すると、おおよそ2年~3年に1回の頻度で起きています。

代表的なものだと

・2008年のリーマンショック → 約7.3円の円高

・2010年のギリシャショック → 約6.0円の円高

・2016年のイギリスEU離脱 → 約8.5円の円高

・2022年11月のドル円急落 → 約5.4円の円高

などがあります。

 

フラッシュクラッシュはチャートが急激に動き、確かにトレーダーに多大な影響を与えます。

ですが、発生する頻度が2~3年に1回ということを、普段からずっと考えている人はいるでしょうか?

少なくとも私は、そんなトレーダーに出会ったことがありません。

フラッシュクラッシュは事故的なものなので、普段は頭の片隅に置いておき普段のトレードに集中しましょう。

 

周期やパターンなどアルゴリズムはない

アルゴリズムとは「問題を解決する手順・計算方法」のことで、算法とも呼ばれています。

一般的には周期やパターンの意味合いが、強いかもしれませんね。

ではフラッシュクラッシュに、アルゴリズムはあるのでしょうか?

結論から言うとありません。

 

繰り返しになりますが、フラッシュクラッシュはあくまでも突発的に起こる事象です。

はっきりした周期やパターンは無く、ある日突然起こります。

おおよそ2~3年で起こっていると解説しましたが、あくまでも「平均して」です。

ワールドカップやオリンピックのように、周期が確定したものでは無いのでいつ起こるのかは分かりません。

もしアルゴリズムを把握しようとしても、確かなパターンが無いのでそれは徒労に終わるでしょう。

フラッシュクラッシュのアルゴリズムを考えるよりも、普段のトレード勝率を上げることを考えた方がよほど有益です。

 

フラッシュクラッシュの仕組み

フラッシュクラッシュは、下記の仕組みで起こります。

・相場にいるトレーダーが買い・売りのどちらかに、大量の通貨でエントリーした時

・トレーダーの不安や期待が、相場に過剰に反映されている時

 

このトレーダーには個人はもちろんですが、大口投資家の大量注文や、潤沢な資金を持っている投資機関も含まれます。

チャートは注文量に応じて変化していきますが、大口投資家や投資機関の注文量は、100~1,000ロットのような膨大な注文量です。

一般の個人投資家では、まるで太刀打ちできません。

またトレーダーの不安や期待などの心理が、結果的にチャートに反映して過剰に価格が動くこともあります。

このことからも、正確に読み当てるのは不可能に近いです。

 

損切りを設定して対策する

フラッシュクラッシュの仕組みが分かれば、事前に防ぐのが無理だと分かるでしょう。

防ぐのが無理なのであれば、せめて損失を抑えられるように損切り設定を事前にしておきましょう。

値動きが急すぎる場合は約定するまでに多少スリップしますが、何もしないよりはよっぽど安心できるはずです。

 

結論:普段のトレードに集中した方が良い

最後に結論と考察です。

まずフラッシュクラッシュに前兆は無く、頻度・アルゴリズムも確かなものはありません。

私個人としては、フラッシュクラッシュはほとんど気にしません。

その理由は以下の3点です。

・考えても分からない

・普段のトレードの質を上げる方が有益

・自分でコントロールすることができない

 

どれだけ考えても結果として分からないので、必要以上には考えません。

フラッシュクラッシュを気にするよりも、普段のトレードの質を上げコンスタントに利益を得る方が安定性があります。

大口の投資家や投資機関には、どうやっても資金面で勝てないのでコントロール不可です。

相場の不安や期待も、自分でコントロールできないのでどうしようもありません。

フラッシュクラッシュは事故的なものと捉えて、損切り設定という保険をかけることで対応していくしかありません。

過剰にフラッシュクラッシュを気にせず、普段のトレードに集中して安定的な利益を上げていきましょう。