FXでこんな経験はありませんか?
・よ~く考えてトレードしたけど負けた…
・もしかして考えても無駄なのかな?
・感覚だけでトレードした方が勝てるかも?
トレード結果がイマイチな時は、色々マイナスに考えてしまいますよね。
そこで今回は、
・FXは考えても無駄なのか?
・あれこれ考えずシンプルにやるべき?
・感覚だけのトレードで勝てるのか?
について解説します。
【先に結論】
・考えすぎは良くありません。
・シンプルに論点を絞って考えます。
・感覚だけのトレードでは負けてしまいます。
考える必要はあるが考えすぎは良くない
あれこれ色々と考えることは、FXでは無駄なのでしょうか?
この答えは「考える必要はあるけど、考え過ぎは良くない」です。
なぜなら考えが複雑になると、答えを出すまでに大幅に時間がかかってしまったり、答えの選択肢が増えてしまうからです。
あなたの周りにいませんか?
周りから見たら答えは出ているのに、本人は考え過ぎて答えが出せなくなっている人。
これはFXでも当てはまります。
自分のルールや、トレード根拠に沿って考えて出た結論なら、迷わずそれに従うべきです。
考えずに何となく…でトレードするのは良くないですが、考え過ぎて決断できずにいるのも良くありません。
急騰や急落の相場は考えてもムダ
根拠を持つために考えることは大切ですが、考えてもほぼ無駄な状況があります。
それは、相場が急騰や急落した時です。
理由は簡単で考えても分からないのと、コントロール範囲を超えているからです。
例えば、2022年11月のドル円相場の急騰・急落。
今となっては金融緩和や利上げなど、いくつかの理由は見えて来ます。
しかし当時は、多くの人はいくら考えても理由は分かりませんでした。
こういう状況では、考えるだけムダとなります。
また急騰や急落は、自分の利確・損切りのラインを悠々と超えてしまいます。
自分がコントロールできる範囲を超えてしまっているので、考えてもどうにもならないことがほとんど。
急騰・急落の場合は、考え過ぎずに「FXでは当たり前のこと!」と、割り切って利確や損切りをしていきましょう。
その方が今後のトレードへの影響も少ないですし、精神的にも負担がなくて良いです。
決済ルールを決めたら考えすぎない
決済のルールを決めた時も、考え過ぎてはいけない状況です。
なぜなら考えているようで、実はルールの改変をしている可能性があるからです。
例えば、こんな場面があったとします。
「自分の定めた損切りラインに来ているけど、過去チャートではここから上昇した。だから上昇に期待して損切りしない」
これは過去の結果から考え過ぎて、現在の決済ルールを変えてしまっています。
本来なら、自分の設定した損切りラインにきたら、迷わず損切りするべきです。
決済ルールを守らなくて良いのは、100%利益になる時だけ。
ですが、100%利益になるなんて場面は、FXでは滅多にありませんし、私は遭遇したことがありません。
下手にルールを変えると損失が大きくなる可能性があり、今後のトレードにも影響が出るでしょう。
考え過ぎて決済ルールを変えてしまうぐらいなら、何も考えずに機械的に決済したほうが良いです。
FXはシンプルに論点を絞って考える
FXではほとんどの場合、シンプルに考えた方が上手くいきやすいです。
理由は考え過ぎることにより、本来の論点に対してズレた答えを出す可能性があるからです。
特に考えを広げるタイプの人は、要注意ですね。
例えばみなさんも、会議や話し合いの場でこう思ったことはありませんか?
Aについて話していたのに、いつの間にかBの話題に移り、そして議論の末にBについて結論を出す…。
「いやいや、それ今関係なくない?Aについて話してなかったけ?」と。
問題の論点がズレると、問題の答えもズレてきます。
これをFXで例えてみましょう。
利確と損切りのライン設定を考えるため、過去チャートを見ていたとします。
・チャートを見ているうちに、三角持ち合いのチャート解析に興味が移ってしまって、解析を始めてしまった。
↓
・三角持ち合いの場合、切りあがっていると今後上昇しやすく、切り下がっていると今後下落しやすい。
↓
・だから今度、三角持ち合いで切りあがったら、買いでエントリーしよう。
三角持ち合いについて考えるのは、有益なことかもしれません。
しかし当初からの論点が、完全にズレてしまっています。
なぜ、こうなってしまったのか?
理由は考えを広げ過ぎたからです。
FXでは問題点をできるだけ絞って、考え過ぎず・広げ過ぎず、論点がズレないように、シンプルに考えることが重要です。
凡人は感覚だけのトレードでは勝てない
考えすぎが良くないなら、FXは感覚だけのトレードで勝てるのでしょうか?
答えは才能が突出していれば勝てるが、普通の人は勝てないです。
他のトレーダーに対して、こう感じた経験はありませんか?
・自分と同じ努力量なのに、飛び抜けて勝率が良いトレーダー。
・簡単にやっているように見えるのに、自分には真似できない。
・そもそも、なぜそんなことができるのか意味がわからない。
こういうトレーダーは努力もしていますが、そもそもFXの才能が突出している稀な人です。
例えばタイミングを見極める才能が突出していれば、エントリーしても損切りせずに利益を出しやすいでしょう。
相場の流れを読む才能が突出していれば、今後の相場の流れを正確に読んで、大きな利益を獲得できるでしょう。
ですがそんな人は本当に一握りで、普通の人がやっても真似できません。
感覚だけのトレードは、才能が突出した一部の人だけに許された特権のようなものです。
私も含めてほとんどは、普通の人(凡人)。
感覚だけでトレードせずに、しっかり根拠のあるトレードをしましょう。
【結論】検証とリスクヘッジにも役立つ
FXは感覚だけでトレードすると負ける可能性が非常に高く、だからと言って考え過ぎても良くありません。
ですから、シンプルに考えてトレードすることが大切です。
感覚に頼らないとは「何となくこうなる気がする…」などの、根拠のない直感的なトレードをしないことです。
シンプルに考えるとは、ルールに沿ったトレードや、論点を絞って正確な答えを出すことです。
感覚に頼ることをしないだけでも、十分なリスクヘッジになります。
またシンプルに考えれば、検証する時にも役立ちます。
・リスクヘッジ
・検証
FXにおいてこの言葉は、非常に重要なキーワードです。
リスクヘッジと検証をできるだけでも、十分な価値があります。
特に感覚でトレードしてしまうと、失敗した時に検証ができません。
そして十分なリスクヘッジができないまま、その後もトレードをしてしまい、結果として同じ失敗をすることにつながります。
「シンプルに考える」
これを意識するだけでも、トレードスキルは上達します。
ぜひとも、皆さんに意識して欲しい考え方です。