FXは損切りしないでナンピンするべき?待った方がいいのか解説!

相場が自分のエントリーとは逆に動いた時、あなたならどうしますか?

素直に損切りして出直すべきか…?

もしくは、さらに買い増ししてナンピンするべきか…?

それとも、もう少し待って様子を見るべきか…?

う~ん、迷いますよね。

 

そこで今回は、

・状況別の損切り、待ち、ナンピンの対応の仕方

・ナンピンで成功する人の特徴

について解説します。

※一般的には「売り」のポジションで表現するので、この記事では「売りポジション」を基に説明します。

損切り・待ち・ナンピンのどれを選択?

まず、状況別に「損切り・待ち・ナンピン」のどれを選択するべきか?を解説します。

ザックリ結論を言うと…

・損切り → もう下落しないと予想する場合

・待ち → レンジ相場

・ナンピン → 下落すると予測ができる時

順番に解説します。

 

もう下落しないと予想するなら損切り

エントリーが含み損になり、損切りをした方がよいパターンとは、もうこれ以上は下落しないと予想する場合です。

含み損がどんどん増えて行ってしまっては、元も子もないからです。

例えば売りポジションでエントリーして、レジスタンスラインを越えて上昇した場合は、損切りした方が良いです。

レジスタンスラインを越えて上昇した場合、買いの勢いが強いので下落する可能性は、正直そこまでは高くないでしょう。

勢いが強ければ、これからさらに上昇していく可能性があるので、損切りして損失を抑えた方が良いです。

 

この損切りによく陥る人は、相場の転換点ですでにナンピンをしている人が多い印象があります。

相場の転換点では、今までの相場の流れが嘘だったかのように、反対方向に動いて行きます。

ナンピンはいわば、相場の流れに沿って買い増しする方法です。

相場の転換点では効力を発揮できず、損切りになるパターンが多いです。

なので、逆張りトレードが主なスタイルの人は、向いていないかもしれません。

 

ナンピンは、相場の転換点では避けること。

そして「もう下落しない」と予想した時点で、損切りをした方が損失を抑えられます。

 

レンジ相場なら待った方が良い

エントリーが含み損になっても、待った方が良い状況はレンジ相場です。

レンジ相場では、これからチャートが下落する可能性が残っているからです。

レンジ相場のうねり取りを主なトレードスタイルにしている人は、特に待った方が良い状況。

こんな人はナンピンするよりも、自分のトレードをした方が勝率が高いでしょう。

 

損切りしても良いですが、上手くいけば利益を増やすこともできます。

サポレジラインの中間くらいのポイントで、売りポジションでエントリーした場合は待った方が良いです。

中間点でエントリーした場合、上昇・下落の可能性は五分五分。

可能性が五分五分であれば、含み損であっても「待つ」という選択肢は十分アリだと思います。

レンジ相場の中間点でエントリーした場合は、損切りをせずにあえて待つことで目的の利益を得られるかもしれません。

 

下落すると予測できるならナンピン

ナンピンをした方が良いパターンは、下落が予測できる時です。

なぜならナンピンは買い増しなので、下落すると予測できる相場であれば有効な手法だからです。

例えば、

・売りポジションでチャートが上昇。

・だんだん下落して来て、サポートラインも割って下落。

・もう1度上昇するが、割ったサポートラインの価格で反発して、再び下落した場合。

 

サポートラインを割った時は、売りの勢いが強い時です。

そして上昇の勢いが割ったサポートラインで止まれば、これから下落して行く可能性が高いでしょう。

チャートが下落すると予測できれば、ナンピンの効力を発揮できます。

 

またナンピンがハマるパターンは、トレンド相場になった時です。

トレンド相場は勢いが強いので、同じ方向に伸びやすいという特徴があります。

ここでナンピンをすることで、さらに利益を伸ばすことも可能です。

トレンド相場でのトレードが主なトレードスタイルの人は、ナンピンとの相性は良いでしょう。

 

ナンピンをする時は、

・相場が下落すると予測できる場合

・トレンド相場の場合

です。

含み損があっても上記の場合には損切りせずに、ナンピンをして利益の増加を狙ってみても良いでしょう。

 

ナンピン成功者は過去チャートを見ている

FXでナンピンをして成功する人もいれば、失敗して損失が大きくなる人もいます。

では、成功する人と失敗する人とでは、どこが違うのでしょうか?

それは過去チャートを見ているかどうか?です。

ナンピンで成功する人の多くは、過去チャートを参考にして今のチャートを分析しています。

 

例えば、記憶に新しい2022年11月のドル円急落も、過去チャートを見ていればある程度は予測できました。

1990年にドル円が150円になってから、今まで1度も150円を超えていません。

この事実から「150円付近になったら下落する」という予測が立てられます。

ナンピンが上手く活用できる人は、こうした過去チャートを参考にして戦略を立てているのです。

 

逆に失敗する人の多くは、過去チャートをあまり見ていません。

見ても過去1年ほど。

ナンピンは、予測と相場の流れを読む力が重要となる手法です。

ナンピンを成功させるには、過去チャートをしっかり見て、予測と相場の流れを見極めていくことが必須です。

 

【結論】状況により柔軟に対応して行く

相場が逆に動いた場合、その時の状況により損切り・ナンピン・待ちを判断します。

「何でもかんでも損切りする!」

「判断できないからとりあえず待つ」

のような1つの対応しかできないと、FXで勝ち続けることは難しいです。

どんな手法やスタイルも、一辺倒のやり方では効果を十分に発揮できませんからね。

日常でも「時と場合」「ケースバイケース」といった言葉があるように、FXでも状況によって柔軟に対応して行くことが重要です。

 

的確に対応できるようになるためには、やはりトレードの経験や知識が必要になって来ます。

必勝法の類や根拠のないトレードで勝とうとするのではなく、自分の経験や知識を増やすトレードの方が、今後の自分のためになります。

1つの手法だけに捉われず、自分の性格やスタイルに合ったトレードをして行きましょう。