「ドル取引のみでプロのトレーダーになる方法を教えていただけますか?」という質問に応えて、その理由を解説します。
FX市場には多くの通貨ペアが存在しますが、私はドル円ペアがリスクが少なく、多くの利点を持つと考えています。
ここではドル円ペアをどのように利用して、利益を得ているかをお話しします。
なぜドル円ペアに特化するのか?
私は自宅でトレーディングをしており、環境はデスクトップPCと24インチモニター2台です。
1台のモニターではドル円の1分足MT4チャートを大きく表示し、もう1台では他の通貨ペアのレート、FXニュース、そしてクロームブラウザを開いています。
ノートPCも持っていますが、普段は使わず、緊急時に備えてのみ使用しています。
これもリスク管理の一環です。
現在、私はドル円の1分足チャートにのみ注目しています。
5分足、15分足、4時間足、日足など他の時間軸はほとんど見ていません。
以前は長期チャートを参考にしていましたが、現在のトレーディングスタイルではそれらは不要な情報となり、敢えて避けています。
ドル円に集中する主な理由は何か?
一番の理由はスプレッドの狭さです。
もしドル円のスプレッドが広かったら、現在の手法では成功しなかったかもしれません。
またドル円のボラティリティが、極端に高くない点も特化する理由です。
昨年のドル円の大きな動きは例外的です。
通常、ドル円は他の通貨ペアと比べて、瞬間的な価格変動や幅が小さい傾向にあります。
一般的には大きな利益を求め、ボラティリティの高い通貨ペアを選ぶ人が多いでしょう。
しかし、ボラティリティが高いと利益が大きくなる一方で、損切りの幅も広がります。
私は大きな損切りを避けるため、ドル円専門で取引しています。
過去の敗北からの学びと変革
MMAやMMASPの原則に従い、勝利への自信をMAPでさらに強めた私でしたが、勝利は容易ではありませんでした。
敗因は損切りの難しさにありました。
ポンド円での10pips、12pipsの損切りが辛く、ポンドドルでの15pipsの損失は特に大きなダメージでした。
MMAでは10pipsで損切りするべき場面でも、私は自己の判断で3pipsや5pipsで切ることが多く、結果として勝つことができませんでした。
常に10万通貨の取引をしていた私は、1万円以上の損切りを避け、ポンド円の取引を控えるようになりました。
同じようにポンドドルも控え、最終的にはユーロドルとドル円の取引に限定されました。
しかし、この戦略でポンド円やポンドドルの利益を捨てたことは、ユーロドルとドル円だけの取引で収益の波を大きくする結果となりました。
メインであったMMAのルールを守っていたものの、ボラティリティの低い時に高値買いや安値売りで失敗することが多かったです。
損切りは小さかったものの、トータルでマイナスが続き、ポンドの取引をしていれば勝てたと何度も後悔しました。
ボラティリティの低い通貨ペアだけでは、利益を増やせないことを理解しました。
その後、4通貨ペアで取引することで、安定した収益が見込めるようになります。
ドル円とユーロドルの取引は、ボラティリティがある時に限定し、利確損切りの設定を調整しました。
ボラティリティのない時には取引を控えるようにしたところ、週単位でプラス収支を達成できるようになりました。
しかしこれにより、エントリーチャンスは減少しました。
当時サラリーマンだった私は、より多くの取引機会を求めていました。
そこで、MMAやMAPよりも迅速なエントリーと小さな利確を目指す戦略を考え出し、逆の状況ではすぐに損切りをすることにしました。
私のトレーディング戦略とルール
「より迅速なエントリーを実現するためには、インジケーターの数値を低く設定することが重要です。
特にMMAの数を減らすことは効果がありますが、早すぎるサインは誤ったシグナルの増加に繋がるリスクがあります。」
これが私のトレーディング戦略の基本的な考え方です。
MAPインジケーターを推奨する設定よりも小さくしてみると、多くのエントリーチャンスが生まれると気づきました。
利益確定点と損失カットポイントも、低めに設定しています。
実際、過去のチャートを使用して、この戦略を何度もテストしました。
パラメーターを変更し、繰り返し検証を行います。
また、より少ない損切りで勝率を高める戦略を開発しました。
私の目指す目標は、利確を3pips、損切りを3pipsに設定すること、または利確を5pips、損切りを5pipsに設定し、さまざまなパラメーター設定を試すことです。
最終的に、MMAラインを4本とサイン矢印を2種類用いる、チャート設定に落ち着きました。
さらにボラティリティとレンジを確認するため、やや大きめのMMAラインも追加しました。
サインが出現したら、ボラティリティを参照して利確や損切りのパターンを選択し、その後エントリーを行います。
エントリー後は速やかに決済を行い、次のサインが出るまで待ち、再度エントリーを行います。
指値と逆指値を設定することで、決済に集中せずにエントリーポイントに集中することができるようになりました。
インジケーター設定のコツとして、一般に公開されていないMAPではなく、MMAラインのLSを使用しています。
これは早く反応するMAタイプです。
MMAラインを4本用い、パラメーターの数値を5~20の範囲でさまざまな組み合わせを試しています。
1ヶ月以上の時間をかけて最適な組み合わせを見つけ出し、平均して60%の勝率を達成しました。
MAPに関しては、被りパターンの際にはエントリーしないように徹底しています。
さらに利確3pips、損切り5pipsの設定で勝率63%以上を目指しています。
他にも私のルールはありますが、ボラティリティが低くても取引が可能なのが、現在の手法の大きなメリットです。
使用しているのはJFXで、短時間の決済が多いのが特徴です。
兼業から専業へのトレードの取り組み
私が兼業トレーダーだった頃、今のようなトレーディングルールがまだ確立されていなかったため、仕事帰りに2~3時間をトレーディングに費やし、1日に10万通貨単位で10回以上の取引を行うことを目指していました。
このトレーディング手法により、平均して60%の勝率を維持し、日々約8,000円の利益を上げることができました。
サラリーマンとしての収入が限られていたので、日々の数千円の利益は大きな価値がありました。
勝率が安定してからは、取引量を20万通貨に増加させました。
利益と損失が自動的に処理されるシステムのおかげで、心理的な負担はほとんど感じませんでした。
その後、取引量を30万通貨に引き上げ、引き続き成功を収めていきました。
精神的なストレスは、連敗した時のみに感じることがありました。
ボラティリティが予想に反して上昇しない時やレンジ相場、逆指値に何度も引っかかることで、連敗が増えることがあります。
そのため預託証拠金の増減には、特に気を配らないようにしています。
取引の勝敗は紙のノートに○×で記録し、○が多い日は早めに取引を終えることもあります。
しかし、市場の動きが鈍くなると、早めに利益を確定することが多くなります。
トレード終了後は、Excelで収支データと反省点をまとめています。
兼業時代に30万通貨で取引し、会社の給料を上回る収益を得られたことが、専業トレーダーへの転身を決意させました。
これは会社を辞めるための準備が整っていたからです。
専業トレーダーになってからは、取引量を増やすことができ、現在はドル円のボラティリティやスプレッドの変動に対する不安が主な懸念です。
現在の市場状況が私のトレーディングスタイルに適していると判断し、過去の市場データを用いた検証を続けて、現在の不安を克服しようとしています。
専門トレーダーとしてドル円で成功を収める
私は専門トレーダーとして安定した利益を上げてきましたが、私の取引スタイルは他とは少し異なるかもしれません。
MAPSPに参加してからは、過去の多くの分析に取り組みました。
MAPSPを適切に利用すれば、私よりもさらに大きな利益を得る可能性があると考えています。
大損を避けたい方々には、私のような取引手法も考慮に値すると思います。
調査してみれば、興味深い発見があるかもしれません。
インジケーターの使用法と設定方法を学ぶことができなければ、私は続けざまに損失を出していたかもしれません。
常に有利な取引ルールの重要性を強調し、自分に合った方法を見つけ、苦手な部分を克服するトレードスタイルも重要だと私は考えています。
皆さんのお役に立てることを願っています。